
歯周病治療
PERIODONTICS- 延藤歯科クリニック ホーム
- 歯周病治療
歯周病とは

歯は単独の力で生えているわけではなく、周りにある骨や歯肉などの組織に支えられています。こうした歯周組織が細菌に感染し、炎症が起きてしまう病気が歯周病です。歯周病を放置すると歯が抜け落ちてしまうおそれがあります。予防のためには早期発見・治療が不可欠ですが、痛みなどの自覚症状がないまま慢性的に進行します。歯の揺れや歯肉の出血で気がついたときには、重症化しているケースも見られます。
歯周病が進むと食べ物をしっかり噛めなくなり、膿が出て口臭がひどくなるなどの症状も表れます。また、歯周病の細菌が全身疾患のリスクを高めることもわかっています。将来的に健康を守っていくためにも、歯周病治療は「お口全体の環境を整える土台作り」として不可欠です 。
歯周病チェックリスト
歯周病は自覚症状が少ないため、慢性化していきます。早い段階で症状に気づければ、体への負担を抑えたスムーズな治療ができ、歯周組織の健康を保てます。まずはセルフチェックをしてみましょう。
- 歯肉に痛みを感じる
- 冷たいものを飲むとしみる
- 食べ物がよく歯に挟まる
- 起きると口の中がネバネバする
- 歯肉が腫れて赤みがある
- 歯磨きのときに出血する
- 膿が出て口臭が強い
- 歯が抜けたままにしている
※5個以上当てはまった場合は、歯周病かもしれません。専門的な検査を受けることをおすすめします。
歯周病と全身疾患との関係

歯周病の原因となる細菌は、お口の中から体中をめぐっていき、全身疾患に影響を及ぼすことがわかっています。特に関連が深い臓器として挙げられるのが、脳や心臓です。これは、動脈硬化に関係していることが原因と考えられており、脳出血や心臓病、感染性心内膜炎のリスクを高めます。このほかにも、糖尿病や認知症といった全身疾患にも関連します。また、疾患以外にも低体重児出産や早産が起こりやすくなるとされています。
当院の歯周病治療の特長

「炎症(細菌)」と
「力(噛み合わせ)」のコントロール
歯周病治療を成功させる鍵は、「炎症(細菌)」と「力(噛み合わせ)」の両面をコントロールすることにあります 。歯周病は細菌感染による「炎症」だけでなく、日常的な噛む「力」によっても進行する病気だからです 。
まず炎症対策として、スケーリングなどで細菌を徹底的に除去し、歯肉の健康を取り戻します 。しかし、それだけでは不充分です。なぜなら、歯周病で歯を支える骨が弱っている部位に、噛み合わせの乱れによる強い力が加わると、組織の破壊が一気に加速してしまうからです。
どれだけ除菌を行なっても、力のバランスが悪いままでは特定の歯に負担が集中し、再発のリスクが高まります。延藤歯科クリニックでは噛み合わせまで正しく整えることで、歯を支える組織を守り、生涯ご自分の歯で噛める健康なお口の土台を作ります 。

MTM(メディカルトリートメントモデル)を取り入れた診療
「なぜ歯周病になったのか」という根本的な原因を突き止めずして、真の解決はありません 。歯周病のリスクは単なる汚れだけでなく、生活習慣や体質、噛み合わせの癖など一人ひとり異なります。当院ではMTM(メディカルトリートメントモデル)に基づき、精密な検査を通じて個々のリスク要因を詳細に分析し、あなただけに合った予防プログラムを立案します 。科学的根拠に基づいた適切なケアで再発を徹底して防ぎ、生涯にわたりお口の健康を守り続けます 。

患者さまとじっくり向き合う
担当衛生士制の採用
歯科衛生士はケアの知識や技術が必要なのはもちろんですが、患者さまと適切にコミュニケーションを取るための力も大切な要素になります。患者さまのお悩みや疑問、ご相談などに向き合える歯科衛生士を育成し、患者さまごとに担当する制度を設けています。
担当衛生士制により、患者さまが感じた違和感や不安などを気軽に伝えやすくなります。患者さまの症状やライフスタイルを理解している担当の歯科衛生士が、適切にアドバイスをします。
歯周病の検査

問診・生活習慣の確認
お口の中で気になる症状がないか伺います。また、生活習慣についてもお聞きします。喫煙習慣や偏りのある食事などは、歯周病のリスクを高める要因となります。

口腔内写真の撮影
お口の中の写真を患者さまに見ていただき、現状をご確認いただいたうえで今後の治療計画をわかりやすくお伝えします。治療後には、治療前のお口の中の様子と比較していただけます。

レントゲン検査
ある程度の進行が見られる歯周病だと、歯を支える歯槽骨にも影響が及びます。レントゲン検査によって骨の状態を確認し、適切な治療法を計画するための判断材料とします。

歯周検査・歯周ポケット測定
プローブという先端が細い器具を歯肉溝に差し込み、深さの計測や出血の有無を調べます。また、ピンセットを使って歯の動揺度を確認し、歯周病の進行度を確認します。

唾液検査・細菌検査チェック
唾液の中に含まれる白血球やタンパク質といった成分を測定し、歯周病のリスクを調べます。歯肉の炎症のほか、細菌が作り出すタンパク質なども確認できます。

歯並び・噛み合わせのチェック
炎症によって歯槽骨が破壊されると、噛み合わせによっては歯周組織が大きなダメージを受けてしまい歯周病が進行します。歯並びや噛み合わせの検査によって噛む力に偏りがないか調べます。
歯周病の治療

歯磨き指導
歯磨きがしっかりできていないと、歯周組織に歯垢などの汚れが付着して歯石に変わってしまいます。歯石は歯磨きでは取り除けず、歯周病を進行させます。正しい歯磨きの方法を学ぶことで、歯垢の段階から汚れを落とせるようになります。

スケーリング(歯石除去)
スケーラーという先がとがった器具で歯石を取り除く治療です。歯石は歯磨きでは落ちないため、歯周病治療にはスケーリングが必要になります。歯周ポケットの内部まで汚染されている場合は、歯根を滑らかにするルートプレーニングを検討します。

ルートプレーニング
スケーリングで歯石を除去したあと、歯周ポケットの奥深くに付着した汚染された歯根の表面を専用の器具で丁寧に削り取り、滑らかに整える治療です。歯根の表面を滑らかにすることで、細菌や歯石が再び付着しにくい環境をつくります。

フッ素塗布
フッ素塗布はお子さまのむし歯予防にも使われる措置で、歯周病の原因にもなる細菌の活動を弱める働きがあります。歯周病の進行を抑える効果が期待できるとともに、むし歯を防ぐことにもつながります。

PMTC
お口の中を隅々まできれいにするためのクリーニングです。歯ブラシでは届かないような歯肉溝や歯と歯の間などの汚れを落とし、清潔な環境にします。歯垢がない状態を維持することで、歯周病の進行を予防できます。
歯周組織再生療法

歯周病によって炎症が起きると、歯肉や歯を支える歯槽骨などの歯周組織が破壊されてしまいます。この状態が続くと、歯周病をさらに進行させてしまいます。また、抜歯するほどの症状になってしまうと、人工歯根を埋入するインプラント治療などを受けられなくなる可能性があります。破壊された歯周組織を再生して歯周病の進行を防ぐのが、歯周組織再生療法です。歯の機能が補われるだけでなく、見た目も改善されます。
この治療はいくつかの種類があり、患者さまの状態によって適切な方法を選択します。基本的には外科的な治療となるため、なるべく患者さまの負担を抑えられる治療をご提案したいと考えています。
歯周組織再生療法の種類

リグロスを使用した治療
細胞成長因子を利用することで、細胞の活性化を促進させる薬剤です。歯周病によってダメージを受けた歯根部分にリグロスを塗布し、歯周組織の再生を助けます。
1回の外科手術ですむほか、保険適用となるのも大きなメリットです。ただし、治療による変化を実感できるまで時間がかかるほか、適用する症例が限定されています。
骨補填材を使用した人工骨移植
炎症によって欠損してしまった歯周組織に骨補填材を埋入し、再生を促す治療法です。クリーニングしたうえで患部に骨補填材を移植し、骨に厚みや高さが出るようにします。
体への負担がある程度かかりますが、広範囲の組織に作用するので、進行した歯周病にも対応できるというメリットがあります。また、保険診療となる場合があります。
歯周病治療の流れ
- STEP 01

検査
(所要時間:30分~1時間程度)
より正確に歯周病の進行度を測定するために、さまざまな検査を実施します。患者さまへの問診のほか、レントゲン撮影や歯周検査、唾液検査などを行ないます。 - STEP 02

検査結果の説明
(所要時間:30分程度)
検査結果を総合的に分析し、現在の歯周病の段階について患者さまにお話しします。治療方針について説明し、患者さまからのご質問にも丁寧にお答えします。
なお、根本的な原因を取り除き、確実に改善へと導くため、検査から治療までは最低でも3回程度の通院が必要となります。具体的な通院回数は歯周病の重症度に応じて変わりますので、診査結果に基づき、一人ひとりに合わせた詳細な治療スケジュールをご案内します。 - STEP 03

初期治療
(所要時間:1回あたり30分~1時間程度)
歯科衛生士による専用器具を用いたスケーリング(歯石除去)や、お口の中を清潔に保つための歯磨き指導などを行います。まずは原因となる汚れを徹底的に除去し、歯肉の炎症を抑えていきます。 - STEP 04

評価(検査)
(所用時間:30分程度)
治癒するのを待ち、初期治療によって歯周病がどれくらい改善したか確認します。回復の仕方には個人差があるので、充分な改善が見られない場合は改めて治療を計画します。 - STEP 05

治療
歯石が歯周ポケットの奥深くに付着している場合は、ルートプレーニングを行なって丁寧に汚れを取り除きます。場合によっては、歯肉を切開して歯石を除去する外科的な処置を検討します。
- STEP 06

再評価(検査)
(所用時間:30分程度)
患部が治癒するのを待ち、外科的な処置などによって歯周ポケットが改善されたかチェックします。出血などの症状が落ち着くなどしていれば、回復していると考えられます。 - STEP 07

検査・治療結果の説明
(所用時間:30分程度)
検査結果について詳細な内容を説明します。また、治療によってどのように回復したのかお話しします。ご質問や不明なことがありましたら、お気軽にお話しください。 - STEP 08

SOT
(サポーティブルオーラルセラピー)(所用時間:30分程度)
メンテナンスに入る前に、治療後の予防となるホームケアとプロフェッショナルケアの役割をご理解いただくための時間を設けます。歯の健康状態を自己管理できるようサポートします。 - STEP 09

メンテナンス
(所要時間:1回あたり30分~1時間程度)
歯周病は再発しやすい病気なので、定期的なメンテナンスによって健康状態を管理します。歯周病の有無をチェックし、歯垢や歯石が見られる場合は隅々まできれいにします。
一般的なリスク・副作用
歯周病治療/歯周外科治療/歯周組織再生治療
・内容によっては自費(保険適用外)となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・歯周病の進行状況によりますが、歯垢や歯石の除去時に痛みを感じることがあります。
・治療に対して患者さまが協力的でない場合は、改善に歯周外科治療や歯周組織再生療法が必要になることがあります。その場合、歯肉を切開するため腫れや痛みをともなうことがあります。
・治療後歯肉が下がることがあります。
・治療によって歯肉が引き締まってくるため、被せ物と歯肉の段差とが目立つことがあります。
デジタルレントゲン装置を用いた検査
・治療内容によっては保険診療となることもありますが、基本的には自費(保険適用外)での診療となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・診査中はできるだけ顎を動かさないようにする必要があります。
・人体に影響しない程度(アナログレントゲン撮影装置の1/10以下)のごくわずかな被ばくがあります。
・ペースメーカーを使われている方、体内に取り外せない金属類がある方、妊娠中または妊娠の可能性のある方は検査を受けられないことがあります。
唾液検査
・健康保険対象外の自費診療となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・検査前1時間以内の飲食・喫煙・歯磨き・運動、12時間以内のマウスウォッシュ・うがい薬の使用などは、結果に影響が出ますのでお控えいただく必要があります。
・抗生剤などお薬を服用している方は、事前にお知らせください。
・場合によっては、結果のご報告までお待たせすることがあります。
クリーニング・PMTC
・内容によっては保険適用となることもありますが、歯の病気の治療ではないため自費(保険適用外)となることもあります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・歯科医院でのクリーニング・PMTCだけでは、むし歯・歯周病の予防はできません。日ごろから歯磨きなどのケアに努めることで、予防効果を上げられます。
・歯肉の腫れや歯肉炎のある方は、器具が当たることにより痛みや出血をともなうことがあります。
・歯と歯肉の境目への歯石の付着が多い方は、歯石除去後、歯肉から出血が見られることがあります。多くの場合、クリーニング後しばらくすると出血は治まり、1~2日で歯肉は治癒します。
・着色汚れや歯垢・歯石はクリーニング・PMTCで除去できますが、効果は永続的ではありません。いずれも再付着するものなので、定期的に受診して処置を受けることが大切です。
フッ素塗布
・保険診療となるのは、基本的には13歳未満で、むし歯予防の指導を継続的に受けているにもかかわらずむし歯の多い子どもに限られます。健康な歯に対するむし歯予防目的で行なう場合は自費診療(保険適用外)となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・補助的な予防ケアとなり、むし歯にならないわけではありません。あくまでもきちんと歯磨きをしていることが大切です。
・効果が永続的ではないので、年に数回フッ素を塗布してもらう必要があります。
・フッ素塗布を必要以上に繰り返したり、歯科医院でのフッ素塗布のほかにフッ素配合の歯磨き剤などを多用すると、フッ素の過剰摂取になる可能性があります。
リグロスを用いた治療
・薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医薬品です。歯周ポケットの深さが4mm以上、 骨欠損の深さが3mm以上の垂直性骨欠損のある場合に使用します。
・基本的に保険診療ですが、自費(保険適用外)の治療法と併用すると保険診療ではなくなります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・カウンセリングからメンテナンスまでの治療期間は3~6ヵ月ほど、治療回数は3~8回ほどとなります。
・全ての部位に適用できるわけではありません。
・歯周組織が再生するまで半年から1年ほどかかります。
・インプラント埋入治療に関する有効性および安全性は確立していません。
・再生作用が強く、正常な細胞と同時にがん細胞も活性化させることがあるため、がんの方への使用は適しません。






















